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イプセン全集5

ヘンリック・イプセン

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Synopsis

あらすじ

皇帝とガリラヤ人――全二部第一部「カエサルの背教」/第二部「皇帝ユリアヌス」キリスト教が帝国を覆い始めた四世紀。ローマ皇帝ユリアヌスは、失われつつあるギリシア・ローマの神々と、美と知恵に満ちた古代世界を復興しようとする。しかし、彼の前に立ちはだかったのは、軍隊でも、異国の王でもなかった。十字架上で死んだはずの「ガリラヤ人」――イエス・キリストが、人々の心の中に築いた、目には見えない帝国だった。青年ユリアヌスが信仰への疑念を深め、やがて皇帝として古代の神々を復活させようとする第一部「カエサルの背教」。そして、絶大な権力を手にしたユリアヌスが、キリスト教との対決、ペルシャ遠征、運命の予言に翻弄されながら、破滅へと突き進む第二部「皇帝ユリアヌス」。理想に燃える皇帝。彼を神の鞭と見るキリスト教徒。雄弁な追従者、沈黙する神々、裏切る神託、燃え上がる宗教対立――。「皇帝」と「ガリラヤ人」。地上の権力と魂の支配。肉体の帝国と精神の帝国。二つの世界の衝突の先に、イプセンが幻視した「第三の帝国」とは何か。本作は、『人形の家』『幽霊』『民衆の敵』などで知られるヘンリック・イプセンが、古代ローマ史を舞台に、人間の意志、信仰、権力、自由、運命を壮大なスケールで描いた歴史劇です。勝者とは誰なのか。皇帝か、ガリラヤ人か。それとも、両者を超えて来たるべき者なのか。思想劇でありながら、宮廷の駆け引き、宗教暴動、処刑、裏切り、遠征、戦場、皇帝の狂気と最期まで、劇的な展開が途切れることなく続きます。古代ローマ史や宗教史に関心のある方はもちろん、権力者の孤独と理想の崩壊を描く重厚な人間ドラマを読みたい方におすすめの一冊です。全二部を完全収録。古代世界の美を取り戻そうとした最後の異教皇帝ユリアヌスと、死してなお世界を変え続けるガリラヤ人との、壮絶な精神の戦いをお楽しみください。

Hitokoto

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