Book Detail
小林秀雄論
Synopsis
あらすじ
――批評精神から創造精神へ――小林秀雄が自分自身の成長にのみ拘ったらルドルフ・シュタイナーの壮大な世界観へと至ったはずである。――彼は言う「──ゆえに道徳はついに一種の神秘道に通ずる。」彼は周囲を見渡しても近代以降、個人の自我、魂を襲った悲劇的受難劇、その乖離、深淵を自覚して橋渡し出来得るような人物はいなかった。――彼は彼自身の「宿命と刺し違えた」のである。 ――私は二十六歳の時に霊界に自然参入した。その時に凄まじい霊的叡智の霊光に焼かれ、同時に純粋思考体験をした。内的体験以前、私は人間達が用いている言葉を全く信用していなかった。むしろ自然の摂理に無条件に従う虫達のほうが存在的に上等であると思っていた。しかし、純粋思考体験以降は人間の用いる言葉がどうしても不可欠となり、言葉の世界に踏み込むには全世界を敵に回しても、という覚悟を必要とした。骨格は哲学、肉付けは心理学、心情の機微には文学と、書店に行き片っ端から読み漁った。ただ一人小林秀雄のみが私と似た体験をしていた。しかし、彼は私のような純粋思考体験はしていなかった。彼は近代以降加速した唯物論に依拠する虚無的世界観が蔓延し、足場を喪失した個人の自我の悲劇劇、受難劇を心眼で捉えていた。彼の書いている内容も難解であると称されているが、私にとっては彼の率直な心情の吐露であった。
Hitokoto
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