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私のみた科学者の生活

新居 格

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Synopsis

あらすじ

科学者という人々に対する文筆家による観察エッセイ ファーブルはただ昆虫のことを、そのことだけを一心に研究した。世俗の声誉といったものは彼にとっては路傍に咲く雑草の花よりもつまらないものだとしていたらしい。アインシュタインその人は新学説の発見についても、誇らかな心のあるはずは無いのだった。ただ、悠然と心静かに研究しているうちに、自然に生まれただけの話なのである。蕾が花と咲くのと同じことだからだ。科学者らしい科学者は、世俗の人たちのように蒸し暑い声誉感をもたないものである。ミイラ学者の丹念にして綿密な労作は、私をしてまったく感嘆せしめたものだ。「えらい仕事だな」と思った。だが、綿密な作は、ミイラ学者だけのものではない。科学者は誰でもそうであるべきものなのだ。牧野富太郎博士は植物の採集に出かけられるとき、必要な草木を抜いて他のつまり研究に要らない草までが一緒に根こそぎにされることがあるが、それが分ると再び元の土に生けてやることにしている、と言っておられた。科学者のこころは天使のこころであって、悪魔のそれで取り扱われてはならないのが理想かも知れない。今日の科学者は、あまりにも時局適応に重点を置きすぎるところがありはしないだろうか。真の時局性とは、 各人がますます各人の本分を守るということに外ならない。

Hitokoto

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