とある代筆屋の離婚後の人生
あらすじ
心を閉ざした代筆屋の未亡人と、目の不自由な青年貴族が手紙を通じて惹かれ合う恋。 『あなたの言葉が、私の空っぽな心を埋めていく――』 美しい手紙が良しとされ、私事では代筆屋を利用することが当たり前の、とある国。 元夫の不貞と死を経て上流階級の身分を捨てたグウェンは、王都の片隅で代筆屋を営みながら静かに生きていた。 そんなある日、彼女の前に一人の紳士が現れる。 彼は生まれつき目が不自由で、家督を弟に譲ったという子爵家の長男ヴァージルだった。 「本当は、自分で書きたいのですが」 はにかむように微笑み、恋人への素朴な手紙の相談に訪れた彼。 その誠実な人柄に触れるうち、心を閉ざしていたグウェンの中に、かつて失ったはずの温かな感情が少しずつ芽生え始め……。 他人の言葉を綴り続けてきた女性と、世界の美しさを心で知る青年。 手紙を通じて静かに惹かれ合う二人を描く、大人のためのしっとり深く心に染み入る優美なラブストーリー。
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