架空の中国王朝を舞台にした物語。病弱美少年がなんやかんやあって一族郎党皆殺しにされて女装して後宮に逃げこんで四苦八苦しながら成長していく長編歴史小説。えぐい導入からキャッチーかつ王道な流れかと思いきや骨太な展開、細かくも説得力のある心理描写。展開の読めない、されど読ませる話づくり。 主人公の未熟さと聡明さの塩梅が嫌味にも単調にもならないようにかなり気を配っている。カジュアルに読めておすすめ。
Book Detail
金椛国春秋
Synopsis
あらすじ
生きる、何があっても。理不尽な運命に立ち向かう少年の中華ファンタジー! 大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。貴族である星家の公子、遊圭は、ひとり闇夜を逃げ惑っていた。皇帝が崩御し、叔母が皇后に選ばれ……。「天皇に外戚なし」の法のもとに、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。一家の療母(薬師)、胡娘(コジョウ)の助けにより、一人逃げ延びた遊圭は、町娘の明々に出会う。明々はかつて遊圭に救ってもらったことを恩に感じており、遊圭を匿ってくれた。その矢先、明々の後宮への出仕が決まる。再びの絶望的状況に、明々はからりと言う。「あんたも、一緒に来るといいのよ」――かくして、小柄で女子にも見える体躯を生かし、少年・遊圭は後宮へ出仕することに。しかし美貌の宦官・玄月に正体を疑われ……。つぎつぎと襲いかかる試練に、対抗できるのは己の知恵と仲間だけ。理不尽すぎる世の中で、少年は生き抜くことができるのか。傑作中華風ファンタジー!
Hitokoto
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