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"前半は"何も持たなかった若者が復讐に駆られるまで心が育ち、そして戦いに意味を見出す物語。ボトムズらしい雰囲気と世界観をしっかり感じさせつつ1本の復讐劇として綺麗に仕上がってる。後半(3巻以降)は…なんか…なんか違うけど…いやでもつまらないってわけでもないし…となる若干言葉を選ばされる変な作品。
トリックや犯人より動機の意外性で勝負するタイプで、謎が解けたあとの余韻に格別の良さがある。歴史ものだけど、詳しくなくても楽しむのに一切支障はないです。
読んだことのない人には昆虫について徒然と綴る本だと思っている人が多いと思うが、それも別に間違ってはいない。ただし、これはウィキペディアに載っているようなものではなく、あくまでもファーブルが昆虫を観察して、試したこと、その範囲でわかった事の記録である。ファーブルが何に興味を持ったのか、それを確認するために何をしたのか、という着眼点を楽しむ本だと俺は思う。
登場人物がはっきり読者に向かって語り掛けてくる過剰なメタっぷりだったり、軽快な文体・会話劇でミステリジャンルのお約束を徹底的に茶化したりとやりたい放題。かと思えば着地はあまりにもあざやか。すごい。
「書物の所有を禁じられた世界」という特殊設定を活かした謎解きがしっかり展開される。続編の『オルゴーリェンヌ』が著者の代表作とされがちだけど、特殊設定らしさという点ではこちらが優るとさえ思う。
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